あさひこブログ

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幼稚園の毎日

2025/12/12

薪ストーブ 点火式

薪ストーブ 点火式

毎日、送迎門で焚き火をして、こどもたちを迎える時期になりました。
焚き火の周りにはこどもたちが集まり、自分たちでも薪を入れる姿があります。

最近は、IH化が進んだことで、火をほとんど見たことがない、という子も増えています。
そんな中でも、火は人間の文明の第一歩、きちんと触れ、知っていくことが環境教育のひとつであると、あさひこ幼稚園では考えています。

薪ストーブ 点火式

そして園では、先日、年長さんの薪ストーブの点火式を行いました。
僕が、クラスごとにいろいろな話をしていきます。
どんな話かというと…

最初に、「なんで年長さんだけ薪ストーブなのか?」という話をします。
みんなのおうちの暖房はなぁに?という話から、その暖房のエネルギーはなにか?灯油、ガス、電気…
それらはほとんどすべて「石油」から作られているという話。
石油はガソリンにもなる、身近で便利、その石油は外国から運んでいて、地面の下にあるけど、「使いすぎるとなくなってしまうかもしれない」という話。
その石油は、人間の力では作れないという話。
石油は、昔は生き物だったかもしれないという話。
(もちろん本当のことはわかりませんが、生物由来説に基づいて話をしています)
そして、人間は、今使いすぎているという話。
だから世界中の大人たちがどうしたらいいか考えてるけど、みんなにもできる簡単なことがあるよ、
それは、電気も含めたエネルギーを節約すること、無駄遣いしないことだよ、という話。
そして、だから薪ストーブなんだよ。
薪ストーブは石油を使わない、そのかわり、扱いが難しいところもある。
でも、年長さんのみんななら、この薪ストーブを使うことができるよね?
みんなの幼稚園は、村積山があるから、山から木の力をもらうことができるよね。

そんな話です。
かなり難しい内容も含んでいますが、みんなすごくしっかりと集中して聞いてくれました。

薪ストーブ 点火式

次に、ストーブの使い方。
「火は、なんで燃える?」という話。
「薪ストーブを使うために必要な4つのもの」
1、燃えるもの(新聞紙や木)
2、温度(これは難しいので軽めに話しました)
3、空気(薪ストーブもみんなも同じ、空気を吸って吐く。吸気口で吸って煙突から吐く)
そして、
4、祈り
です。「村積山からもらった力だよ」ということに、「ありがとう」の気持ちを持つこと。

大人も含めて、この「4つめ」が、足りないと、エネルギー問題は解決しない。
そう思っています。
(このあと、実際に点火するときに、いつものお祈りの歌を歌って、火をつけました)

薪ストーブ 点火式

また、火はどう燃えるか?という話。
小さい火、新聞紙から細い薪、太い薪へと徐々に燃えていくこと、下から上に燃えること。
薪はどう組んだらいいか?
空気が下から上にいけるように組むこと。

薪ストーブ 点火式

そして、これから薪を作っていくぞ、という話。
自分たちで小枝を拾ったり、中くらいの薪はノコギリで自分たちで切るよ、という話。
(また、太い薪は、お父さんたちがきこりクラブでみんなのために作ってくれたよ!という話も)
みんな、やる気のようでした!

薪ストーブ 点火式

また、薪ストーブだからできる特別なこと、天板を使った料理などのお楽しみのお話もしました。

薪ストーブ 点火式

そうしてから、火をつけました。
30-40分くらい、長く、難しい話でしたが、しっかりと聞く姿を見て、年長さん、大きくなったなぁ…!と、強く感じました。
真剣な目で、集中して話を聞いてくれました。

薪ストーブ 点火式

幼稚園で薪ストーブやかまどを使うのは、表面的な格好の良さとか、なんとなくやっているわけではなく、「エネルギー(火)」について、子どもが体験的に学んでいくための環境教育活動だと思っています。

そして、火をつけたあとは、煙突から出る煙を見に行きました。
このあたりはinstagramの動画でもぜひご覧くださいね。
https://www.instagram.com/asahiko_kids/

薪ストーブ 点火式

そして、さっそく、昨日、今日の帰りには、薪切りをやってみました。
ノコギリの使い方を伝え、押さえる人と切る人、3人以上で組になって、交代しながら切っています。
刃物を使うので、きちんとルールを覚えて、活動しています。

年長さんだからできること。わかること。
これから、薪ストーブを使った活動、薪切りなどの活動で、たくさんやっていきたいと思います。
薪ストーブ、楽しみですね!
さあ、これから毎日、あったかく過ごすぞー!!